JALのFOP2倍キャンペーンを受けて、2022年の6月〜7月にかけてJGC修行をしてきました。
JGC修行をすることを決めたらフライトの予約をしなければいけませんが、修行プランを決めるのは考えることが多くてけっこう大変です。
今回は私がJGC修行に向けてフライトをどう決めていったかをまとめてみました。
CLUB-A以上のJALカードの発行しておこう
修行にはメリットしかないJALカード
まずJALカードを持っていない方はJALカードをつくりましょう。
後述しますがJALカード会員は初回搭乗に対して5,000FOPをもらえたり、修行終了後のJGCカードの発行がスムーズになる等、修行する上ではメリットしかありません。
というか、JGC修行とはJGCカードを発行することが最終目的であり、絶対JALカードをつくることになるので、修行することを決めたらまずはさっさとJALカードを発行しておきましょう。
ただしFOP2倍のようなキャンペーンは突然始まるので、少しでもJGCに興味を持った時点で申し込んでおくのがベターです。
普通カードではJGCへの切り替えができない
JALカードは大きく分けると4種類のカテゴリがあります。
- 普通カード
- CLUB-Aカード
- CLUB-Aゴールドカード
- プラチナ
4つのカードの違いをざっくりまとめると以下のとおりです。
カードブランドによって若干違う部分もあるので、詳しくは公式サイトをご覧ください。
普通 | CLUB-A | ゴールド | プラチナ | |
年会費(本人) | 2,200円 | 11,000円 | 17,600円 | 34,100円 |
年会費(家族) | 1,100円 | 3,850円 | 8,800円 | 17,050円 |
入会搭乗ボーナス | 1,000マイル | 5,000マイル | 5,000マイル | 5,000マイル |
毎年初回搭乗 ボーナス |
1,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル |
搭乗ごとのボーナス | 10%プラス | 25%プラス | 25%プラス | 25%プラス |
ショッピングマイル | 200円= 1マイル |
200円= 1マイル |
100円 =1マイル |
100円 =1マイル |
海外旅行保険 国内旅行傷害保険 |
最高1,000万〜 3,000万円 |
最高 5,000万円 |
最高5,000万 〜1億円 |
最高1億円 |
空港ラウンジ | △ | − | ○ | ○ |
空港免税店での割引 | 5% | 10% | 10% | 10% |
比べてみるとわかるとおり、年会費こそ大きく違うものの、CLUB-A以上のカードはボーナスマイルや割引率等のサービス内容に大きな違いはありません。
ショッピングマイルはCLUB-Aだと200円=1マイルとなっていますが、これはゴールドとプラチナはショッピングマイル・プレミアム(年会費3,300円)に自動加入する仕組みになっていることによる差異なので、別途プレミアムに入会すれば差はありません。
CLUB-Aの年会費とショッピングマイル・プレミアムの年会費を合わせてもゴールドカードの年会費より安く済むので、一番コスパが良いのはCLUB-Aカードだと言えます。
さらにJGCカードには普通カードがなく、サファイアステータスに到達してJGCカードを発行する際、普通カードしか持っていない場合は別途CLUB-A以上のカードを発行しなければなりません。
(ちなみに、ディズニーデザインカードも同様です)
元々CLUB-Aカードを持っていれば審査なしにカードの切り替えだけで済みますが、別途発行となると審査落ちの可能性もなくはありません。
以上より、コスパや審査落ちのリスクを考慮して、CLUB-Aカードを発行しておくことを強くおすすめします。
修行プランの組み立て方
さて、お次は一番頭を使う修行プランの組み立てについてです。
単純に羽田⇔那覇の往復をし続けたり、ファーストクラスで一度に大量のFOPを稼いだりできる場合はあまり大変じゃなさそうですが、単純な往復は飽きそうだしファーストクラスを予約するのは激戦だしで、私の場合はめちゃくちゃ頭を使う必要があり一番大変でした。
FOPの計算
JGC修行の目標は50,000FOPを稼ぐことです。初回搭乗ボーナスの5,000FOPがあるので実質的には45,000FOPですが、なんにしても結構な数字です。
FOPは路線・運賃種別・座席によって決まるため、これらを組み合わせて45,000FOPを獲得するためのプランを組み立てていきます。
ちなみに修行の定番路線である羽田→那覇の場合、特便割引で普通席だと1,876FOPが獲得できます。
FOPの計算にあたってはJAL公式の計算ツールがありますので、このツールを使って乗りたい路線で獲得できるFOPを調べていきましょう。
どの路線のFOPを調べればいいかわからない方は、まずは那覇行き等のメジャーな路線の普通席とクラスJのFOPについて、運賃3と運賃4の2パターンずつ計算してみることをおすすめします。
ここで注意しておきたいのは、計算ツールではFOP2倍キャンペーンの考慮がされていないということ。
つまり、2倍の計算は自分でやらなければいけません。
「単純にツールで出てきた数字を2倍すればいいんじゃないの?」と思ってしまいますが、実はこのキャンペーン、単純に2倍にしてくれるわけではないんです。
私の修行完了報告の記事でも書いているのですが、一部の運賃を対象に加算される「搭乗ボーナスFOP」は2倍の対象になりません。
運賃カテゴリ別にまとめると、運賃3、6、8以外は搭乗ボーナスFOPが加算されます。
これらの運賃で航空券を購入する場合、ツールで算出されたFOPを単純に2倍してしまうと計算が合わず、目標のFOPに到達できなくなってしまうため注意しましょう。
(私は最初全部2倍して考えていたので、慌てて買い増ししました…。)
運賃 カテゴリ |
該当運賃 | 搭乗ボーナス FOP |
FOP2倍期間 |
運賃1 | 普通運賃など | 400 | (搭乗ボーナス以外×2)+搭乗ボーナス |
運賃2 | 特別乗継割引 | 200 | (搭乗ボーナス以外×2)+搭乗ボーナス |
運賃3 | 先得割引など | 0 | 単純に2倍 |
運賃4 | 特便割引など | 400 | (搭乗ボーナス以外×2)+搭乗ボーナス |
運賃5 | 乗継割引7 | 200 | (搭乗ボーナス以外×2)+搭乗ボーナス |
運賃6 | 当日シニア割引など | 0 | 単純に2倍 |
運賃8 | 個人包括旅行運賃など | 0 | 単純に2倍 |
※運賃7、9は2023年4月12日搭乗分からの適用になります。
マンネリ防止策
一通りFOPの計算が終わったら、空席状況と料金を検索しながら、スケジュールとコスパを考慮していつどの路線を飛ぶのかを決めていきます。
一番シンプルでコスパが良くていろいろ考えなくて済むのは、45,000FOPに到達するまでひたすら那覇便を往復していくというプランです。
FOP2倍キャンペーン中に羽田⇔那覇便に普通席・特便割引で乗り続ければ、1便あたり3,352FOPなので14便、つまり7往復すればサファイアステータスに到達します。
しかし、個人的にはせっかくたくさん飛行機に乗るなら那覇以外の場所にも行きたいのと、羽田⇔那覇を延々と乗り続けるのはさすがにしんどくなりそうな気がしたので、私の場合は修行後半は羽田⇔那覇を基本としつつも、他の路線も入れるようにしていました。
実際に私が那覇便以外で利用した路線は4つです。
- 羽田→伊丹→福岡→羽田の三角飛び
- 羽田→新千歳→関空→羽田の三角飛び
- 羽田⇔南紀白浜
- 羽田⇔三沢
なぜこの路線にしたのかというと、一言で言うなら「できるかぎり最後まで楽しんで修行をしたかった」というのが理由です。
細かく言うと以下3つが理由ですが、私が思う「修行僧っぽさ」と、「修行ついでに行きたい場所に行く」というSFC修行をしていたときの感覚の2つを両立させたかった、ということになります。
- SFC修行のときにはしなかった「三角飛び」をしてみたかった
- FOP2倍キャンペーン期間に500FOP追加積算される路線を入れるようにした
- JGC修行するなら、ついでにアドベンチャーワールド(南紀白浜)には絶対行きたかった
アドベンチャーワールドは修行前にも行っているのですが、赤ちゃんパンダだった楓浜が独り立ちしたので半年経たずにもう一度行ってしまいました。かわいかった〜〜。
ちなみに那覇便往復を繰り返すのでも、たまにクラスJを入れてみたり現地滞在時間を長めにとったりするだけでもマンネリ防止にはなると思うので、とにかく最小限のフライトで済ませたいという方は路線以外のところでバリエーションを持たせるようにすることを検討してはいかがでしょうか。
ファーストクラスに乗れるのが一番良いのですが、私はキャンペーン発表から航空券購入までに少し時間があったので、完全に出遅れて無理でした…。
乗り継ぎ時間の考慮
修行プランを決めていくのにあたって、考慮しなければいけないのが乗り継ぎ時間です。
1便目が遅延して乗り継ぎが間に合わず次の便に乗れなかった、という悲劇が起こらないように、ある程度余裕のあるスケジュールで組み立てていきましょう。
ちなみにJALでは最低乗り継ぎ時間が設定されており、一番長くて那覇空港では30分以上時間を空けることが推奨されています。
今回私の修行における乗り継ぎ時間は最短で45分だったのですが、多少の遅延があっても空港を走り回るようなことにはなりませんでした。
しかし、できるなら1時間程度は時間があったほうがもしものときに空港のスタッフの方に迷惑もかかりませんし、精神衛生的にも無難かなと思います。
ちなみに地方空港だと同じ機材でそのまま引き返す場合があるので、その場合は多少乗り継ぎ時間が短くても乗り損ねるということはないはずなので、機材についても注目して航空券をチェックしてみましょう。
短期集中か、のんびり少しずつ飛ぶのか
当初、JALのFOP2倍キャンペーンは2か月間という短期間の予定だったので、私の場合はこの2ヶ月で可能な限りFOPを稼ぎまくるぞ!!という意気込みで修行プランを立て、結果的に7月下旬までに目標の45,000FOPに到達することができました。
性格的にも一度決めるとそれしか考えられなくなる人間なので、短期集中で終えることができてよかったです。
しかし後半は朝早くから夜遅くまで飛行機に乗っている状態で、飛行機に乗るのが好きでもかなり疲れてしまったので、これから始める方は年末まで猶予があるのでもう少しのんびり構えても良いと思います。
ただし、私の場合は自宅から羽田までが遠いので空港までの移動だけでコストがかかってしまうため、一日に3〜4レグ詰め込む形のほうがコスパが良かったというのもありました。
航空券代以外の交通費や食費といったコストも念頭に入れつつ、自分が楽しんで修行をするにはどう飛ぶのがいいのかを考えてみるのが大切なのではないでしょうか。
やりたくてやっているステータス修行が苦しくならないように、みなさまの修行が少しでも楽しいものになるように願っております。
プランを決めたらいざ購入!
eJALポイントへの交換
さて、プランが決まったら航空券を購入していきます。
45,000FOPに到達するには航空券代だけでも高額な出費になりますが、既にJALマイルが貯まっている方はeJALポイントへの交換も考えてみましょう。
1,000マイルあたり10,000円分、10,000マイルあたり15,000円分のポイントに換えることができるので、少しでも出費を減らしたい場合は10,000マイル単位で交換することをおすすめします。
ちなみに私は60,000マイルほどかき集めて90,000円分浮き、28万円程度で修行を終えることができました。
チケット購入
eJALポイントへの交換も済んだら、あとはチケットを購入するだけです。
楽天リーベイツを経由して航空券の予約〜購入まで完了すると、1%のポイントバックがあるので楽天ユーザーの方はぜひ利用してみてください。
【余談】修行プランの管理について
ここまで読んでくれた方はわかると思いますが、ステータス修行にあたっては事前に調べることや考えることがたくさんあります。
膨大な情報を整理しながら準備をすすめる必要があるので、一度調べたものはexcelやスプレッドシート、メモアプリ等でまとめておくこと同じことを何度も調べずに済みます。
私の場合はデータベース機能がある「Notion」というアプリに事前準備で調べた情報やメモをすべて残すようにしていました。
データベース機能を使って、以下のように日程や運賃、FOP等を一元管理できるので情報の整理が楽ちんでした。
出先でも次はいつ飛行機に乗るのかがアプリですぐにわかるのも良かったです。
チケット購入後に準備したことについては、また別の記事でご紹介したいと思います♪
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