カメラ/写真

【長期レビュー】a7cを2年使って感じた不満と魅力を振り返る

2年ほどソニーのフルサイズミラーレスであるα7cを使っていたのですが、9月からほとんどのソニーのカメラが値上げされたので、意を決して直前でa7Ⅳに買い替えました。

 


今回は購入時に大満足していたα7cから買い替えるに至った不満だった点や、買い替えたとは言え変わらず満足していたことをまとめてみました。

ちなみにα7c購入時の記事はこちら

7年Nikon派だった私がSONYのα7cを買った理由東京ディズニーリゾートにそれなりの頻度で通うタイプのディズニーオタクの場合、デジタル一眼レフを購入する人が多いです。 私もご多分に漏れず7年ほどNikonのD5300を使っていましたが、今回SONYのα7cに買い替えたのでニコンのカメラとの比較をしてみました。...

 

 

α7cへのちょっとした不満

今までα7cを使っていた一番の理由は、シンプルに「見た目がかわいいから」でした。

すごい単純なのですが好みの見た目のカメラを使うということは撮影のモチベーションを上げることにもつながって、大変気に入っていました。

しかし2年近く使っていると、「我慢できないわけじゃないけどちょっと不満」な点がぽつぽつ出てきて、買い替えを考えるようになったのでした。

 

ファインダーがめちゃくちゃ使いづらい

α7cはコンパクトさが売りですが、コンパクトさを実現するために軍艦部分がなくファインダーが左端についており、軍艦があるカメラと比べて大きさも小さいです。

 

元々はNikonの一眼レフを7年ほど使っていたので、ファインダーを覗いて写真を撮っていた身としては違和感が大きかった部分です。

そもそもサイズが小さいので覗きづらい上に、日差しが強い日だと太陽の光が眩しくて使いづらかったり、実は一度カメラを預けていたときに落下してファインダーがバッキバキに壊れたこともありました。

ワイド保証に入ってなかったので痛い出費でした…。(ノД`)シクシク

 

また、私の場合はマニュアルフォーカスを使うときはファインダーを覗いてピントを合わせたい派なので、オールドレンズ使用時はプチストレスが貯まっていくという感覚でした。

サードパーティ製のアイカップも試してみたのですが、個人的には使いづらかったです。

 


ただし、基本的にモニターを見て撮影する方なら影響がないポイントなので、撮影スタイルによって不便に感じるかどうかは大きく変わってくるところかなと思います。

 

コンパクトを謳う割にはやや重い

私は女性の中でも力のない方なので、カメラを使ううえで軽量であることはかなり重要な要素でした。

その点でα7cはコンパクトさが最大の売りであり、「フルサイズを使ってみたいけど重いしな…」と二の足を踏んでいた私としては非常に魅力的なカメラでした。

よく「グリップが持ちづらい」という意見を聞きますが、手の小さい私にはむしろちょうど良いくらいでした。

 

しかし、2年近く使う中で思うようになったのが「このカメラ、小ささに対して重くない??」ということでした。

a7cの良さは「フルサイズセンサー搭載カメラとして小さくて軽い」ということですが、ある程度写りが良いコンパクトなカメラを求めるなら無理をしてフルサイズにこだわる必要はありません。

フルサイズよりは落ちますが、コンパクトさや見た目の良さを重視するならAPS-CセンサーでNikonのzfcやZ30があるし、同じSONYならZV-E10やZV-1のほうが軽くて持ち出しやすいです。


 

コンパクトさを求めるなら他のカメラのほうが軽いし、フルサイズにこだわるなら見やすいファインダーがあって大きなレンズとのバランスも良い上位機種を使ってしまったほうが良く、フルサイズへの入り口としては良いけど、使い込むと中途半端さを感じるカメラだな、というのが正直な感想です。

フルサイズ機を使ってみたい人が入り口として購入して、数年後に上位機種のサブ機として使うのがメーカー側が想定している流れなのかなと感じています。

 

アクティブ手ブレ補正が使えない

購入後に一番誤算だったのが、アクティブ手ブレ補正が使えないことでした。

購入当時はまたα7Ⅳは発売前で、α7Ⅲはどちらかと言うと写真向け、α7cはどちらかと言うと動画向け、という棲み分けになっていました。

ディズニーランドで写真を撮るついでにパレードの動画やパークを歩いている動画も撮れたらいいな〜と思っていたのですが、ソニーの動画向けと言われているカメラに搭載されている手ブレせずに歩き撮りもできるアクティブ手ブレ補正がなく、動画を撮ってもブレるブレる笑

色編集がしやすいという意味では動画向けなのですが、私の場合は止まって動画を撮る場面があまりないので、結局動画機能はほぼ使わないまま2年近くが経ってしまいました。

 

α7cで歩き撮り等をしたい場合はジンバルに載せるか、ジンバル搭載カメラを別に買ったほうが良さそうです。


 

2年使ってもやっぱり満足しているところ

やっぱりかわいい見た目はテンション上がる

α7cを手放すにあたって、一番惜しんだのはやっぱりかわいいデザイン性。

シルバーのボディは特にオールドレンズと組み合わせるとフィルムカメラのようなかわいらしさがあり、使っていて非常に気持ちがよかったです。

デザイン性の良し悪しは個人の価値観によるものではありますが、私はこのデザインがとても好きで、このカメラを使っている自分も好きでした。

モチベーションの上げ方は人それぞれですが、見た目が好みのカメラを使うというのも、十分モチベーションを上げる方法になります。

 

ちなみに、オールドレンズについてはこちらでも紹介しています。

はじめてのオールドレンズにminolta MD ROKKOR 50mm F1.4を買った話以前から興味があったオールドレンズを買ってみました。 3,000円程度という低価格だったので軽い気持ちだったのですが、使ってみると意外とハマってしまいました。 相性が良さそうなディズニーシーで練習がてら撮影してきたのでご紹介します。...

 

スナップカメラとして優秀

コンパクトな割には重いというのはあるのですが、重さを無視すればパシャパシャ撮るお散歩カメラとして使いやすかったです。

ズームレンズをつけるとボディとのバランス的に使いづらさを感じることもありますが、小さめの単焦点レンズだとバランスも良いので気軽に使えました。

キットレンズもコンパクトで使いやすかったですが、私が気に入って使っていたのはGレンズの40mmです。画角的にも使いやすいし、α7cと組み合わせるとコンパクトに収まります。

 

良い意味でカメラ感が強くなく、圧迫感がない

写真や動画はスマホで撮る程度でカメラには詳しくない人からすると、一眼レフライクな見た目のカメラは圧迫感を感じやすく、自分の写真を撮ってほしいときも気軽には頼みづらい雰囲気があります。

普段から一眼レフやミラーレス一眼を使っていると忘れがちですが、大きいカメラというのは慣れていない人からすると緊張感を与えてしまうものです。

その点でα7cのかわいらしい見た目はお友達の写真を撮る際にもあまり緊張感や圧迫感を与えずに済むので、気軽に自然な写真を撮るにはとても優秀なカメラでした。

 

α7cが合っている人と合ってない人

2年間使ってみて思ったのは、かわいい見た目やコンパクトさでフルサイズの入門機としては良いけれど、使い込んでいくほど上位機にステップアップしたくなるカメラだということです。

かわいいカメラを使いたい人、スマホでしか撮影したことがないけど本格的なカメラを使ってみたい人にはぴったりなカメラですが、たくさんのレンズを使ってみたい人や将来的に上位機種も使って見たい人は値段は高いですが初めからα7Ⅳ等の上位機種を買ってしまったほうが結局は良いのではないでしょうか。

 

特に初めてカメラを買う場合はなにを買えばいいのか迷ってしまうものですが、カメラを買ってなにを撮りたいのか、重視することは見た目なのか使いやすさなのか写真のクオリティなのかをよく考えてみることが、後悔しないカメラ選びの第一歩になると思います。

 

 

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