2022年9月の値上げをきっかけに、メインカメラを2年近く使っていたα7cからα7Ⅳに買い替えました。
買い替えにあたってα7cについて振り返ってみた記事はこちらから。
値段も値段なのでちょっと背伸びしすぎかなぁとも思っていたのですが、使ってみると意外としっくりくるカメラだったので、α7cと比較しつつ紹介していきます。
悩みまくって値上げ前日にポチる
もともとα7cに地味な使いづらさを感じていて、α7Ⅳが発売されて以降、買い換えるべきかをずーーーーーーーっと悩んでいました。
値段も値段だしここまでのスペック要らないかなぁ、でもファインダーが見やすいカメラがほしいなぁ、かと言って素人のくせに背伸びしすぎかなぁ、もう少しα7cを使い込んでからでも良いかなぁ…と延々と考えていたのですが、2022年9月からの値上げを知って「そのうち買いたいとは思ってたし、どうせ買うなら値上げ前に買っちゃおう!」と値上げ直前に意を決してポチることにしました。
値上げ直前にポチっちゃった❤️🥺 pic.twitter.com/rdCvvLY4VP
— もん@MONTABI (@mon24mile) September 10, 2022
私はソニーストアで購入したのですが、クーポンが使えたり購入当時はワイド保証が無料でつけられたりしたのでお得でした。
ワイド保証をつけるかは意見が分かれるところだと思いますが、α7cを使っていたときに落下してファインダーがバッキバキに壊れたことがあったので、個人的にはボディにはワイド保証をつける派です。
(ベーシック保証は故障の場合にしか使えないので、破損や水濡れ等の場合は保証が使えません)
開封してみる
とりあえず開封します。箱もなんだかかっこいい。
同梱物はこんな感じ。
脱プラスチックの包装になっているくらいで、基本的にはα7cと変わりませんでした。
唯一違いがあったのはネックストラップ。
α7cのネックストラップは割とペラペラしていて安っぽい印象があったのですが、α7Ⅳは厚みがあるレザーっぽい質感になっています。
私は基本的に付属のストラップは使わないのですが、初めてカメラを買う人でストラップを持っていない人でも、ある程度質感が良いので使いやすそうです。
α7cとの違いをチェック
一番の推しポイント:ファインダー
個人的にα7c最大の不満だったファインダーの違いから見ていきます。
α7cのファインダーはボディの左端に配置されてサイズも小さいですが、α7Ⅳは軍艦部に配置され、サイズもかなり大きいです。
大きいファインダーがあると日差しが強い日も眩しくて撮れない!ということがかなり少なくなるので、特に日中の屋外だと写真が撮りやすくなりそうです。
一番の不安ポイント:グリップ
続いては、ファインダーとは反対に一番心配していたグリップの違い。
グリップからモニターまでの距離はα7cが53.5mm、α7Ⅳが69.7mmで約16mmほどα7Ⅳのほうがグリップが大きいです。
私は女性の中でもかなり手が小さいほうなのでちょっと大きいかな?持ちづらくないかな?と不安だったのですが、実際に使ってみると握りやすいように窪みが深めについているので思っていたほど握るのが大変ということはありませんでした。
最初は若干の持ちづらさがなくはありませんでしたが、何回か使っていくうちに慣れました。
さらにα7cがどちらかというとサラサラした触り心地であるのに対し、α7Ⅳは凹凸が感じられる触り心地になっていることもグリップ感の良さにつながっている気がします。
それでも不安な方は、手を固定できるタイプのハンドストラップを使うと落下の心配がなくて良いかもしれません。
端子類
配置が少し違いますが、マイク端子、ヘッドホン端子、タイプC端子等の主な端子はそのままです。
α7cと大きく異なるのはメモリーカードスロットがグリップ側についており、さらにデュアルスロットになっています。
上のスロットはSDカードだけでなく、CFexpressにも対応しています。
趣味の範囲なのであまりデュアルスロットを欲することはないのですが、一度だけ海外旅行中にSDカードが壊れたことがあったので、大事な撮影のときには2枚入れておくと安心です。
私は今のところ使う予定はありませんが、HDMI端子はマイクロからフルになってました。
カスタムボタンとダイヤル
α7cはコンパクトであるが故に、他機種と比べてカスタムボタンが大きく削減されていました。
背面右下のゴミ箱ボタンが唯一のカスタムボタンです。
α7cが初めてのソニーのカメラだった私は不便さは感じませんでしたが、他のソニー機を使っていた方からすると不便だったようです。
対して、α7Ⅳではカスタムボタンとしてゴミ箱ボタンに加えてC1〜C3のボタン、他にもAELボタンやマルチセレクターが追加されています。
なくても困りはしませんが、やはりあるとすぐに設定が変えられるので便利です。
MENUボタンが左側に寄ったのも、中央に配置されているよりは押しやすくなっているように感じます。
ダイヤルは静止画/動画/S&Q切替ダイヤル、後ダイヤルが追加されました。
切替ダイヤルは慣れるまで回しづらいですが、静止画⇔動画の切替の度に設定をいじる必要がなくなるので嬉しい機能です。
露出補正ダイヤルが後ダイヤル扱いになり数字がなくなりましたが、私は変わらず露出補正ダイヤルとして使っています。
クリエイティブルック
カメラの見た目以外でα7cと大きく異なる点としては、アクティブ手ブレ補正とクリエイティブルックが使えることが挙げられます。
α7cは動画を歩き撮りするとブレブレでしたが、アクティブ手ブレ補正が使えることによってブレが軽減します。一番手ブレ補正が実感できる広角レンズではまだ試せていないので、また後日検証してみたいと思います。
クリエイティブルックはカメラ側で用意されている画作りのプリセットで、撮って出しでもきれいな写真になる機能です。
プリセットは10種類あり、ヘルプガイドの記載をまとめると以下のような違いになっています。
ST | 被写体・シーンに幅広く対応する標準の仕上がり。 |
PT | 肌をより柔らかに再現する。人物の撮影に適している。 |
NT | 彩度・シャープネスが低くなり、落ち着いた雰囲気に表現する。パソコンでの画像加工を目的とした撮影にも適している。 |
VV | 彩度とコントラストが高めになり、花、新緑、青空、海など色彩豊かなシーンをより印象的に表現する。 |
VV2 | 明るく色鮮やかな発色で、明瞭度の高い画像に仕上がる。 |
FL | 落ち着いた発色と印象的な空や緑の色味に、メリハリのあるコントラストを加えることで雰囲気のある画像に仕上がる。 |
IN | コントラストと彩度を抑えたマットな質感に仕上がる。 |
SH | 透明感・柔らかさ・鮮やかさを持つ明るい雰囲気に仕上がる。 |
BW | 白黒のモノトーンで表現する。 |
SE | セピア色のモノトーンで表現する。 |
今のところよく使うのはPTとVVですが、使っていくうちに細かくカスタムしたり他のプリセットも利用して、好みの色味に近づけていけたらなと思っています。
VVでイルミネーションを撮るとパキッとした発色になってお気に入りです。
FLやSHも雰囲気の良い仕上がりになりそうなので使っていきたいなぁ。
カスタム機能、どうしてる?
α7cに比べてカスタムボタンが増えましたが、とりあえずYouTubeやブログを参考にして設定してみました。
これから使い込んでいく中でよく使う機能がはっきりしてきて設定が変わるかもしれませんが、現状の設定を載せておきます。
意外としっくりくるカメラでした
値段が値段なので内心ビクビクしながら値上げ前に思い切って買ったα7Ⅳですが、「意外としっくりくるな」というのが現時点の感想です。
なかなか気軽に買える値段のカメラではありませんが、女性の中でもかなり手が小さい方の私でもグリップを持つのが大変ということはあまり感じませんでしたし、カスタムボタンが多いのは便利だし、見やすいファインダーを覗いて写真を撮れるというのはやっぱり「写真を撮ってる感」があってテンションが上がります。
α7cはコンパクトでかわいい見た目が「このカメラを持ち歩いていろいろ写真を撮りたい」と思わせてくれるカメラでしたが、α7Ⅳはそれとはまた違って「こんなに良いカメラなんだからいろんな場面で使いたい」と思わせてくれて、どちらも写真を撮ることのモチベーションを上げてくれるカメラだと思いました。
購入から3か月ほど経っていますが、今のところは購入前に不安だったところも気にならず、使っていて楽しいです。
最後に現時点でα7Ⅳというカメラに感じていることをまとめます。
- 値段は高いから初心者向けには勧めづらいけど、後々のステップアップを考えるなら最初から買ってしまってもいいかも
- やっぱりファインダーが見やすいと撮影のテンションが上がる
- グリップは大きいけど、手が小さくても意外と握りやすい
- ボタンとダイヤル、クリエイティブルック等、カスタムの余地がたくさんあるので使い込んでいきたいと思えるカメラ
これから使い込んでいく中で、自分がどんなカスタムに行き着くのかも楽しみです。
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