以前から興味があったオールドレンズを買ってみました。
3,000円程度という低価格だったので、「まぁ安いし試しに買ってみよ〜」くらいの気持ちだったのですが、使ってみると意外とハマってしまいました。
オールドレンズと相性が良さそうなディズニーシーで練習がてら撮影してきたのでご紹介します。
minolta MD ROKKOR 50mm F1.4をヤフオクで購入
そもそもなぜオールドレンズを購入したのかと言うと、いつも参考にしているカメラ系YouTuberの方が使っていてボケ感が素敵だったことがきっかけでした。
カメラ歴が長い割に標準域と言われる50mmの単焦点レンズを持っていなかったし、オールドレンズなら安く手に入るし試しに買ってみたいな〜という実に軽い気持ちです。
最初は昔よく使っていたカメラ女子向けのミーナというサイトで買おうとしていたのですが、オールドレンズ単品だと送料がかかってしまうので結局ヤフオクで探しました。
ヤフオクで探す中で、候補にしていたのは3つ。
①pentax Super-Takumar 50mm F1.4
②pentax Super-Takumar 55mm F1.8
③minolta MD ROKKOR 50mm F1.4
当初はカメラ雑誌でもプロがおすすめしていたスーパータクマーを買う気満々でした。
しかし調べてみるとこのレンズは前期型と後期型があり、後期型は経年劣化で黄変しているものが多いということだったので前期型を探したところ、初めてのオールドレンズとしてはやや高めの値段まで上がってしまいました。
悩んだ結果、まずは手の出しやすい価格のものを使おう!という結論に至り、ミノルタのMD ROKKORを購入することにしました。
初めてヤフオクを使ったので、初回クーポンを含めると実質3,300円で落札できちゃいました。安すぎ。
オールドレンズの必需品、マウントアダプターを購入
さて、無事にオールドレンズを買えましたが、レンズだけが手元に届いても使えません。
なぜかというと今回購入したミノルタのレンズは私が使っているソニーのα7Cとレンズマウント(カメラとレンズを接続する部分)が異なるので、そのままだと装着できないのです。
ということでMDマウントのミノルタのレンズをソニーのEマウントに装着できるようにマウントアダプターを購入します。
Amazonで見つけたK&Fコンセプトのものをぽちりました。
ついでに49mm用のものを持ってなかったのでNDフィルターもぽちりました。
一式届いたので装着してみる
レンズとマウントアダプターが届いたので装着してみます。
レンズキャップに多少の傷はあるものの、私のような大雑把な人間にはまったく気にならない美品でした。フィルターもついたまま発送していただけてました。
レンズ自体の長さは5cm程度ですが、アダプターをつけると9cm程度になります。
α7cに装着してみます。
アダプターを付けている分、思っていたより長さがあるな、というのが第一印象でした。
上から見るとこんな感じ。
AFレンズしか使ってこなかった身としては、絞りの目盛りがあったりするデザインは新鮮で、見るだけでも楽しい。
今までオートフォーカスに頼りきりだったので、どうすればピントが合うのか全然わからなかったのですが、レンズについているピントリングをくるくる回してピントを合わせていきます。左に回すと手前側、右に回すと奥側にあるものにピントが合います。
自力でピントを合わせていく作業は慣れるまでは難しくて、合ったと思っても微妙にピントが甘かったりしますが、その分ピントが合っているとすごく嬉しくて、オートフォーカスでパシャパシャ写真を撮るのとはまったく違う感覚でした。
ちなみにF値も絞りリングで設定します。
AFレンズだとモニターで確認できるので意識しませんが、オールドレンズはモニターにF値が表示されません。
最初のうちは今F値いくつで撮ってるんだ…?とわからなくなりますが、レンズの奥の方を見てみるとわかります。
F1.4開放だとこんな感じですが
絞っていくとだんだん絞り羽根が閉じていきます。
最終的に絞りきるとこんな感じで、ほぼ閉じている状態になります。
モニターで見るだけだと意識しない部分ですが、改めてレンズの構造の勉強にもなっておもしろい体験です。
まずはマニュアルフォーカスに慣れないといけないので、自分の部屋で試し撮りしてみました。
最近親が実家の押入れから発掘してきた、30年前くらいに家族が買っていたらしいミニーのぬいぐるみを撮るとすごいしっくりくる。
F1.4というF値も初めてでしたが、ふわっとしたボケ感がとっても素敵。
ディズニーシーで一日使ってみる
さて、使わないことには上達しようがないので、後日ディズニーシーに行ったときに練習も兼ねて一日使ってみました。
まずはゴンドラ乗り場近くのジェラトーニの絵をF1.4で撮影。
ちょっとボケすぎな気がするので、もう少し絞っていいなぁ。
続いてマクダックス・デパートメントストアのダッフィー達のショーウィンドウ。
こちらは開放で撮ると、メインの被写体(ジェラトーニやダッフィー)ははっきり写しつつ、後ろにいるぬいぐるみもふんわりと存在が感じられて好きなボケ具合でした。
ダッフィー達はそれぞれメインカラーが決まっている分、いろんな色がふんわり映るのがきれいです。
オートフォーカスだと奥にいるぬいぐるみにフォーカスするのが難しいですが、マニュアルだと簡単にできます。
手前のダッフィーとシェリーメイが前ボケになるので、表現の幅が広がって良いですね。
このあたりからマニュアルフォーカスに少し慣れてきました。前ボケ入れるの楽しい。
エレクトリックレールウェイ乗車中にアクアトピアを撮影。
乗車中なのでガラス越しの撮影だったことで、よりふわっとした写真になった気がします。
料理も撮ってみる。カフェ・ポルトフィーノのパスタセット。
うしろのデザートのボケ感は好きですが、パスタの一部分しかピントが合ってないのでもうちょっと絞ってもいいな…。
これも全体にピントが合うほうが良さそうなので、料理の撮影はもう少しお勉強が必要なようです…。
こちらはクリスマス時期に撮影したショーウィンドウ。
少しピント甘めですが、ダッフィーのボケ感が良き。
ディズニーランドのクイーン・ハートのバンケット・ホールのアンバースデーケーキを誕生日が近い姉のためにバースデー仕様にしてもらいました。
これは割とパキッと撮れて気に入ってます。
背景に色や柄がたくさんあるときは開放寄りのほうが好みの写真が撮れそうです。
オールドレンズ、使ってみてどうだった?
初めてオールドレンズを使ってみましたが、一番不安に思っていたマニュアルフォーカスは意外と早めに慣れることができました。
人物を撮る場合はやや難易度があがりますが、物撮りの場合は少し練習すればそれなりにピントは合います。
オートフォーカスのほうがすぐにピントが合うし便利ではあるのですが、ピントを合わせるという作業が増えることでうまく撮れたときの嬉しさは大きかったです。
F1.4だと前ボケや玉ボケをつくりやすいので表現の幅が広がるのも嬉しいポイントでした。3000円台という手を出しやすい価格もハードルが低くて良いですね。
気軽にパシャパシャ撮るという用途だと不向きな気はしますが、テーマパークやイルミネーション等、雰囲気のある場所できれいな写真を残したいときには重宝することになりそうなので、これからも行き先や用途によってAFレンズと使い分けながら使っていきたいレンズでした。
・マニュアルフォーカスは意外と早く慣れる
・F値が小さいのでボケを使った表現の幅が広がって楽しい
・リーズナブルなので手を出しやすい
・マニュアルフォーカスの分、気軽にパシャパシャ撮るというよりは雰囲気のある写真を撮りたいとき向け。用途によって使い分けるのが良さそう。
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